星月夜

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星月夜

フィンセント・ファン・ゴッホによって1889年6月に制作された油彩画。サン=レミ=ド=プロヴァンスの療養院に滞在中、自室の窓から見た夜明け前の風景と記憶・想像を組み合わせて描かれた。素材はキャンバスに油彩、サイズは約73.7×92.1cm。現在はニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されており、リリー・P・ブリス遺贈により1941年に同館のコレクションに加わった。

渦巻く夜空、輝く星々と月、燃え上がるような糸杉、静かに眠る村を、うねるような厚塗りの筆触(インパスト)で描き出した点が特徴である。観察に基づく写実ではなく、内面の感情と精神性を色彩と筆致に託すゴッホ独自の表現が結晶しており、青と黄のコントラストが画面に強い律動を与えている。村の中央には実景にはない教会の尖塔が描かれており、故郷オランダの記憶が反映されているとされる。

後期印象派を代表する作品であると同時に、表現主義や20世紀以降の近代絵画の展開を予告する記念碑的な一枚として位置付けられている。ゴッホ自身は弟テオに宛てた書簡でこの作品に複雑な感情を吐露しているが、今日では西洋絵画史上もっとも有名な作品の一つに数えられる。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:VanGogh-starry night ballance1.jpg". License: Public domain. Transferred from the English Wikipedia (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AVanGogh-starry%20night%20ballance1.jpg)

出典: https://www.moma.org/collection/works/79802