ルーアン大聖堂 (連作)
クロード・モネ (Claude Monet) が1892年から1894年にかけて制作した連作絵画。素材はカンヴァスに油彩。30点以上から成る連作で、現在はオルセー美術館 (パリ) が複数点を所蔵するほか、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ポール・ゲッティ美術館などに分散して所蔵されている。
モネはルーアン大聖堂の西正面と向かい合う部屋に陣取り、同一のモチーフを時刻・天候・季節を変えて描き分けた。朝靄の青灰色、正午の白光、夕陽に染まる橙色など、石造のファサードが光によって全く異なる表情を見せる様子を、厚塗りの絵具層によって彫塑的に定着させている。対象そのものではなく、対象と光と大気の関係こそが絵画の主題であるという印象派の核心を、最も徹底した形で示した代表作である。
美術史的には、単一モチーフを反復することで「知覚の時間性」を可視化した本作は、後のセザンヌのサント=ヴィクトワール山連作や20世紀の抽象絵画、さらにはミニマリズムの連作概念にまで影響を与えたとされる。
画像出典: Wikimedia Commons. "File:Claude Monet - Rouen Cathedral, West Façade, Sunlight - Google Art Project.jpg". License: Public domain. wwEuC67zYZZZBA at Google Cultural Institute maximum zoom level (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AClaude%20Monet%20-%20Rouen%20Cathedral%2C%20West%20Fa%C3%A7ade%2C%20Sunlight%20-%20Google%20Art%20Project.jpg)
出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Rouen_Cathedral_(Monet_series)