サント=ヴィクトワール山

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サント=ヴィクトワール山

ポール・セザンヌ作《サント=ヴィクトワール山》(1904年頃)。油彩・カンヴァス。フィラデルフィア美術館所蔵(本作はジョージ・W・エルキンズ・コレクション所蔵のヴァージョン)。セザンヌは故郷エクス=アン=プロヴァンス近郊にそびえるこの石灰岩の山を、晩年に至るまで油彩・水彩で繰り返し描き、約30点を超える連作を残した。

本作では、対象を色面の集積として捉え、青・緑・黄土の短い平行する筆触(コンストラクティヴ・ストローク)によって、前景の家々や樹木と遠景の山塊を一体の構築物として再構成している。線遠近法に依存せず、色彩のモデュレーションのみで奥行きと体積を成立させる手法は、自然を「円筒・球・円錐」として扱うという彼自身の言葉を具現化したものである。

美術史的には、印象派の瞬間的な光の記録から離れ、対象の構造そのものを画面上に再構築する試みとして、後のキュビスム(ピカソ、ブラック)や20世紀抽象絵画への決定的な橋渡しと位置づけられる。マティスやピカソが「われわれすべての父」とセザンヌを呼んだ所以である。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:La Montagne Sainte-Victoire vue de la carrière Bibémus, par Paul Cézanne.jpg". License: Public domain. 1. The Yorck Project (2002) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202. 2. Google Arts & Culture (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ALa%20Montagne%20Sainte-Victoire%20vue%20de%20la%20carri%C3%A8re%20Bib%C3%A9mus%2C%20par%20Paul%20C%C3%A9zanne.jpg)

出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Sainte-Victoire_(C%C3%A9zanne)