コンポジション VII
ワシリー・カンディンスキー作、1913年制作。油彩・カンヴァス、200×300cm。モスクワのトレチャコフ美術館(State Tretyakov Gallery)所蔵。
本作はカンディンスキーが「ミュンヘン時代」の集大成として描いた大作で、30点を超える習作・素描を経て、わずか4日間(1913年11月25日〜28日)で一気に仕上げられたと記録されている。具象的なモチーフを極限まで解体し、色彩・線・形態の自律的な響き合いによって精神的な内面を表現しようとした、彼の理論書『芸術における精神的なもの』(1911年)の実践そのものといえる作品である。
画面には「最後の審判」「復活」「洪水」「エデンの園」といった黙示録的な主題が暗示されているが、それらは音楽的なリズムと色彩の渦に溶け込み、特定の物語を読み取らせない。本作はカンディンスキーの抽象絵画の到達点のひとつとされ、20世紀における純粋抽象絵画の確立を決定づけた重要作品として美術史に位置づけられている。
画像出典: Wikimedia Commons. "File:Composition VII - Wassily Kandinsky, GAC.jpg". License: Public domain. Google Art & Culture (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AComposition%20VII%20-%20Wassily%20Kandinsky%2C%20GAC.jpg)
出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Composition_VII