コンポジション VIII

図鑑一覧へ > 抽象表現

コンポジション VIII

ワシリー・カンディンスキーが1923年に制作した油彩作品。キャンバスに油彩で描かれ、サイズは140 × 201 cm。ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

本作はカンディンスキーがバウハウス期に制作した代表作であり、初期の即興的・表現主義的な「コンポジション」シリーズ(I–VII)から、幾何学的で構成主義的な抽象へと移行した転換点を示す重要な作品である。円、三角形、直線、グリッドといった純粋な幾何学的要素が画面上で緊張感をもって配置され、音楽的なリズムと精神的な調和を視覚化することを目指している。

美術史的には、ロシア構成主義やシュプレマティスムの影響を受けつつ、バウハウスにおけるカンディンスキーの理論的著作『点と線から面へ』(1926)に直結する造形思想の結晶とされ、20世紀抽象絵画の金字塔として位置づけられる。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:Kandinsky - Composition 8, July 1923.jpg". License: CC0. Own work (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AKandinsky%20-%20Composition%208%2C%20July%201923.jpg)

出典: https://www.guggenheim.org/artwork/1924