城と太陽

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城と太陽

パウル・クレー(Paul Klee, 1879-1940)が1928年に制作した油彩画《城と太陽》(Burg und Sonne / Castle and Sun)。キャンバスに油彩で描かれ、約50×59cmのサイズを持つ。個人蔵とされ、現在公的美術館の常設コレクションには含まれていないが、クレーの代表的な後期バウハウス時代の作品として広く知られる。

本作は、城壁や塔、建物群を色とりどりの矩形や三角形のモザイク状のパッチに分解し、画面右上に赤い円形の太陽を配する構成を取る。クレーが1914年のチュニジア旅行以降探究してきた「色彩としての建築」のテーマが結晶した作例であり、幾何学的形態と色彩のハーモニーによって、具象的なモティーフを抽象的な造形言語へと翻訳している。子供の絵のような素朴さと、厳密に計算された色面構成が両立する点に、クレー芸術の核心がある。

美術史的には、クレーがバウハウス(ワイマール、デッサウ)で教鞭を執っていた時期(1921-1931)の到達点のひとつであり、同僚カンディンスキーの抽象理論と響き合いながらも、独自の詩的・象徴的世界を築いた作品として位置づけられる。20世紀モダニズム絵画における抽象と具象の橋渡しを示す重要作である。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:Burg und Sonne - Klee.jpg". License: Public domain. Scan of Print (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ABurg%20und%20Sonne%20-%20Klee.jpg)

出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Klee