黒の正方形

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黒の正方形

カジミール・マレーヴィチが1915年に制作した油彩画。白い地に黒い正方形のみを描いた本作は、トレチャコフ美術館(モスクワ)に所蔵されている。同年12月、ペトログラードで開催された「最後の未来派絵画展 0,10」で初公開された。

本作は具象的な再現を完全に放棄し、純粋な幾何学形態と色面のみで構成される点に最大の特徴がある。マレーヴィチはこれを「対象世界の零度」と呼び、絵画から自然や物語的意味を排した「絶対の感覚」の表現と位置づけた。展覧会では伝統的にイコンが掛けられる部屋の隅の高所に掲げられ、新時代の精神的象徴としての意図が示された。

本作はマレーヴィチが提唱した芸術運動「シュプレマティスム(至高主義)」の出発点であり、20世紀抽象絵画の最も根源的な宣言の一つとして美術史に位置づけられる。後のミニマリズムやコンセプチュアル・アートにも決定的な影響を与えた。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:Чёрный супрематический квадрат. 1915. ГТГ.png". License: Public domain. Tretyakov Gallery, My Tretyakov (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3A%D0%A7%D1%91%D1%80%D0%BD%D1%8B%D0%B9%20%D1%81%D1%83%D0%BF%D1%80%D0%B5%D0%BC%D0%B0%D1%82%D0%B8%D1%87%D0%B5%D1%81%D0%BA%D0%B8%D0%B9%20%D0%BA%D0%B2%D0%B0%D0%B4%D1%80%D0%B0%D1%82.%201915.%20%D0%93%D0%A2%D0%93.png)

出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Black_Square_(painting)