727
村上隆《727》(1996年) は、アクリル絵具をキャンバスに描いた3枚組の大型絵画作品である。ニューヨーク近代美術館 (MoMA) に所蔵されており、村上の代表作の一つとして位置づけられている。
タイトルの「727」は、村上のアトリエ近くを飛んでいたボーイング727型機に由来するとされる。淡いピンクとベージュの帯状の背景の上を、村上の分身的キャラクター「DOB君」が波頭の上を疾走する姿が描かれている。日本の伝統絵画 (琳派・狩野派の波濤表現) と、アニメ・マンガ的アイコノグラフィーを融合させた、村上の「スーパーフラット」理論を象徴する画期的作品である。
本作は、村上が1990年代後半に提唱した「スーパーフラット」概念 (江戸絵画から戦後サブカルチャーまで貫く日本美術の平面性) を可視化した最初期の重要作とされ、後の国際的評価を決定づけた。MoMAが村上作品を最初に収蔵した例の一つでもある。
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出典: https://www.moma.org/collection/works/81736