イメージの裏切り
ベルギーの画家ルネ・マグリット(René Magritte)が1929年に制作した油彩画。キャンバスに油彩で描かれ、現在はアメリカ・ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)に所蔵されている。
パイプを写実的に描いた画面の下に、フランス語で「Ceci n'est pas une pipe(これはパイプではない)」と書き添えた作品。描かれているのはパイプそのものではなく「パイプの絵」にすぎないという指摘により、イメージと言語、そして対象との関係を鋭く問い直している。日常的なモティーフを精緻な筆致で描きながら、観る者の認識を揺さぶる手法はマグリットの代表的なスタイルとなった。
本作はシュルレアリスム絵画の中でも特に思想的影響力が大きく、後にミシェル・フーコーが同名の著作『これはパイプではない』(1973年)で論じるなど、20世紀の記号論・表象論に決定的な示唆を与えた作品として知られる。
画像出典: Wikimedia Commons. "File:The Treachery of Images (6343745911).jpg". License: CC BY 2.0. The Treachery of Images (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AThe%20Treachery%20of%20Images%20%286343745911%29.jpg)
出典: https://en.wikipedia.org/wiki/The_Treachery_of_Images