叫び

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叫び

エドヴァルド・ムンク作《叫び》(1893年)は、厚紙に油彩・テンペラ・パステルで描かれた作品で、寸法は91×73cm。ノルウェー国立美術館(オスロ)が所蔵する版がもっともよく知られている。なお、ムンクは生涯にわたり《叫び》のモチーフを複数の版(絵画2点、パステル2点、リトグラフ多数)で制作している。

血のように赤く染まった空を背景に、橋の上で頭を抱えて叫ぶ人物像が描かれる。波打つような曲線と歪んだ遠近法、強烈な色彩によって、近代人の根源的な不安と実存的恐怖を視覚化した点に最大の特徴がある。ムンク自身は、フィヨルド沿いを歩いていた際に「自然を貫く果てしない叫び」を感じた体験を着想源と語っている。

本作は象徴主義の代表作であると同時に、20世紀のドイツ表現主義をはじめとするモダンアートの先駆と位置付けられ、人間の内面を可視化した最初期の絵画として美術史上きわめて重要な作品である。

画像出典: Wikimedia Commons. "File:Edvard Munch, 1893, The Scream, oil, tempera and pastel on cardboard, 91 x 73 cm, National Gallery of Norway.jpg". License: Public domain. National Museum of Art, Architecture and Design (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AEdvard%20Munch%2C%201893%2C%20The%20Scream%2C%20oil%2C%20tempera%20and%20pastel%20on%20cardboard%2C%2091%20x%2073%20cm%2C%20National%20Gallery%20of%20Norway.jpg)

出典: https://www.nasjonalmuseet.no/en/collection/object/NG.M.00939