キース・ヘリング
キース・ヘリング (Keith Haring, 1958–1990) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州レディング出身のアーティスト。1978年にニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ (SVA) に入学し、ジャン=ミシェル・バスキアらと交流しながら、1980年代のニューヨークのストリート/グラフィティ・アートシーンを牽引した。
地下鉄構内の未使用広告枠の黒紙にチョークで描いた「サブウェイ・ドローイング」で知られるようになり、輝く赤ん坊・吠える犬・踊る人物など、太い線で描かれたピクトグラム的なモチーフを通じて、エイズ啓発、反アパルトヘイト、反核、子どもの権利といった社会的メッセージを発信した。1986年にはソーホーに「ポップ・ショップ」を開店し、自作のイメージをグッズとして広く流通させた。
代表作として、[《Subway Drawings》 (1980–1985 頃, ニューヨーク市営地下鉄構内に制作。多くは現存せず写真記録)]、[《Radiant Baby》 (1990, シルクスクリーン/各所所蔵)]、[《Crack is Wack》 (1986, ニューヨーク市ハーレム地区のハンドボールコート壁画)]、[《Tuttomondo》 (1989, イタリア・ピサのサンタントニオ教会外壁の壁画)]、[《Untitled (1982)》 (1982, ヴィニール塗料 on ヴィニール・タープ, MoMA 所蔵)] などが挙げられる。
ヘリングはハイアートとストリート、商業と公共の境界を横断し、誰もがアクセスできるパブリック・アートの可能性を切り拓いた。1990年にエイズによる合併症のため31歳で死去したが、設立したキース・ヘリング財団を通じて、エイズ研究と子ども支援への支援活動が現在も続いている。
画像出典: Wikimedia Commons. "File:Keith-haring-yearbook-photo-1976.jpg". License: Public domain. Kutztown Area High School 1976 yearbook (https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AKeith-haring-yearbook-photo-1976.jpg)。作品主要参照: MoMA 作家ページ (https://www.moma.org/artists/2455)、Tate 作家ページ (https://www.tate.org.uk/art/artists/keith-haring-1335)。
出典: https://www.moma.org/artists/2455